いかなる宗教も信じないこと,という狭義を持つ宗教団体は成立するのでしょうか.
宗教法人法では
第二条 この法律において「宗教団体」とは、宗教の教義をひろめ、儀式行事を行い、
及び信者を教化育成することを主たる目的とする左に掲げる団体をいう。
一 礼拝の施設を備える神社、寺院、教会、修道院その他これらに類する団体 (以下略)
となっています.「宗教を信じないこと」が「宗教の教義」とはいえないと思われるので,
おそらく宗教団体とは認められないでしょう.
本題.
「宗教を信じない」という人たちの集まりができ,さすがに礼拝堂はありませんが,
会議室などを用意して,勉強会などを開くようになり,構成員の交流ができてきたとします.
団体は大きくなりました.宗教は信じない,自分や周囲の人たちの力で乗り越えるしかないという
立場から「いのちの電話」のようなことを行ったり,無宗教者の立場から戦争に反対する運動を
始めたり,宗教団体による政治への介入を批判したり(笑),活動の範囲も広がりました.
財産の管理や外部との契約のため,法人格を得たいと思います.
しかし,宗教法人法により法人格を得ることは難しいと思われます.
(もっとも,「一切の宗教とかかわりをもたない」という立場でボランティア活動を行う団体という
考え方なら,NPO法人にすることは可能です.ところが,この団体の教義は宗教を信じないことで,目的は
無宗教の人たちの集まりなのです.この2つは大きく異なるものです.)
このことは,信教の自由を保障した憲法に抵触するのではないでしょうか.
信教の自由というのは,いかなる宗教も信じない自由をも保障しているところ,宗教法人法によって
宗教を信じる者の団体は法人格を得ることができるのに対し,無宗教者の団体はそれができません.
法の下の平等にも合致しないと思います.
私としては,宗教法人法を改正して,宗教団体の定義に
「いかなる宗教をも信じない者を構成員とすることを目的とする団体にあっては,この法律の適用において,
宗教団体であるものとみなす.」
という一文を加えるべきではないかと思います.
そのためには,政治を動かさなければなりません.数の力も必要です.
「宗教法人無宗教」実現のために,皆様のご入信を心よりお待ちしております.
なーんちゃって.
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