前回まではボート免許の話でしたが,今回は乗客として乗る船の話.
東京の川や運河を走る定期航路といえば水上バス(これも細かくいうと2つの会社が運営しているようです)が有名ですが,最近就航した「アーバンランチ」(Urban Launch)という航路があります.
アーバンランチを運航する会社(観光汽船興業)は定期船のほか同じ船で貸切運行も行っており,「クルーザーのある生活」を売り文句にしています.
この航路,水上バスのような大きさの船(50トン~100トン以上はあるのでしょうか?)ではなく,大きめのクルーザー(19トン)を使った定期航路なのです(ただし免許上の位置付けは不明).飛行機でいうところのコミュータ航路のようなものでしょうか.
従来,桟橋の設置などの水面利用許可は条件が厳しく,新規参入にはそれなりの障壁があったようですが,東京都の「運河ルネッサンス」という計画により,観光桟橋の設置や水面利用などの規制が緩和され,芝浦アイランドに設置された桟橋から台場への航路が新設されました.その後最近では豊洲に延伸されたり,船を増備するなど,もしかしたら順調に利用者が伸びているのか?と思える状況のようです.
この「アーバンランチ」,ビッグサイトに用事があった帰りに乗ってみることにしました.
アーバンランチの運航は,芝浦アイランド~台場~豊洲になっていて,1区間500円,通しで乗ると1000円です.ペットや自転車を乗せることもでき,その場合は別途200円.
芝浦~台場は10時~17・18時頃の間で概ね1時間間隔,台場~豊洲は1日4本です.私は台場~芝浦で乗りました.台場の桟橋は水上バスの桟橋を使っていて,ゆりかもめ線のお台場海浜公園駅から歩いて数分のところにあります(DEX東京ビーチの裏).芝浦は芝浦アイランドの桟橋で,ピーコックの裏にありました.
水上バスの桟橋を見つけ,ターミナルビルの発券窓口を見てみると,アーバンランチの乗船券は船内でお求めくださいとのこと.念のため係の人に桟橋の場所が水上バスと同じか確認し,時間まで待つことにしました.
ほどなく「17時25分豊洲行き」が桟橋に到着,同時に沖合を見ると既に同型の船が近づいているのがわかります.豊洲行きは2分ほどで乗降を終えると去って行き,すぐに「17時30分芝浦行き」が到着.いずれの船も船長のほか1~2人の乗組員が乗船して運航しているようです.私が乗った船は乗客が8人くらいで,豊洲行きも同じくらいで出航していきました.カップルや観光目的で乗船と思われる人が4名,実需(?)と思われる人が私を含め4名(うち1人はベビーカーに乗った幼児)でした.
船は双胴型のクルーザーで,やはりプレジャーボートよりははるかに大きく,途中で抜ける水門では幅が結構ギリギリな感じがしました.船室には操舵室と後にキャビンがあり,まさにクルーザー仕立て.甲板は自転車置場とテーブル席があり,船尾には一段高い甲板があるため,そこに立つと風を受けて走る爽快感が味わえます.
台場を出港するとレインボーブリッジの橋脚をかわし,芝浦の船着場へ.地図を見ておけばわかったのでしょうが,いや,運河ルネッサンスというからには当然なのでしょうが,なんと芝浦は運河の中でした.(海なし県ならぬ海なし区に住んでいるので,海沿いの地理にうといのです.)
レインボーを横目に走った先は,なんと水門.幅の広いクルーザーには結構ギリギリの幅の水門を抜け,怖いくらいの高さの橋を次々くぐります.後ろの少し高い甲板に立っている人の頭がぶつからないか心配なくらいで,実際に乗組員はそれも警戒しながら見張りをしている様子でしたが,聞いたところそのときはちょうど一番潮位が高いときで,そのときはギリギリになってしまうとのこと.
運河を少し走って,芝浦では高層マンションや店舗が入ったビルのふもとに設けられた桟橋に到着します.=写真は芝浦の桟橋=
用事があったついででもよいですが,わざわざ乗りに行くのも楽しい航路ではないかと思います.本数が少ないため,乗船の際はwebページで時刻を確認してから行かれることをお勧めします.




コメント