60年という長い間にわたって今の憲法を守り育ててきたことを,私たち日本国民はもっと誇りにしてもよいのではないでしょうか.
憲法前文には,戦争という,恐ろしく,そして悲しいことを二度と繰り返してはならないこと,そしてその理念を世界に広げようとする,まさに「崇高な理想」が,実際に戦争を経験し,多くの家族や友人を失った人たちの言葉で書かれています.私たちは,この言葉の重みを今一度受け止めなければなりません.
戦争を正当化できる根拠など,おそらくないでしょう.日本が戦争を繰り返してはならないことは当然ですし,海外の戦争に直接協力することも,行うべきではありません.戦争ほど国民を傷つけ,そして国益を害するものはありません.
自衛の必要性は誰もが認めるところであり,私も自衛隊の必要性を否定するつもりはありません.自衛隊の海外派遣についても問題は多いと思いますが,「戦争に加担」とならない,ぎりぎりの線での国際協力といえなくもありません.
議論はあるものの,現行憲法下でも,自衛隊を持つことも,自衛隊を海外に出して国際協力を行うこともできました.憲法上「より積極的なこと」はできないでしょうが,それこそが戦争を繰り返さないための理念であって,制約というよりも日本の進むべき道を示したように思えてなりません.
今の状況では,戦争の悲痛な経験を元に60年前の先人が確立した理念を変えるべき理由は見出せませんし,世界から戦争をなくすことという根本の理念は,戦後60年以上経てもなお輝きを失っていないどころか,今でこそより強固に守り育てていくべきものです.
(5月3日に読んでほしい資料へのリンク)
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